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飲用水の毒性物質

法律の観点で以前、「建物の管理は具体的にどうなっていれば良いのか?【水編】」や「建物内の水の品質は具体的にどれくらいが求められる?」にも書いたように水の基準は決められています。

その際も水質の管理は「伝染病」の予防のためと書きましたが、まさに身体に必要な飲用水は無色・透明・異臭味がなく・健康に影響の与えないものでないといけません。

実際に、飲用水の中に含まれていると、病気を生じる物質とその具体的な症状について以前書いたものよりも具体的に下記にまとめてみます。

1.水銀(無機/有機): 急性「口内炎・下痢・腎障害」、慢性「貧血・白血球減少・手足の知覚喪失・精神異常」
2.セレン: セレン化合物は猛毒。「胃腸障害・肺炎・全身痙攣」
3.: 神経系の障害、貧血、頭痛、食欲不振
4.ヒ素: ヒ素の化合物の毒性【3価>5価】で肝臓、腎臓、消化管にダメージ。和歌山毒物カレー事件で知られる。
5.六価クロム化合物: 嘔吐、下痢、尿毒症
6.シアン化合物: 頭痛、吐き気、浮腫、痙攣、失神
7.硝酸態窒素: メトヘモグロビン血症(酸素欠乏症)。化学肥料によって井戸水や野菜内に含まれる。
8.フッ素化合物: 適度な量であれば虫歯の予防にもなるが、過剰だと斑状歯となり歯のエナメル質が濁ってしまう
9.四塩化酸素: 肝臓障害、肝臓腫瘍
10.ベンゼン: 発がん性
11.クロロホルム: 低濃度「胃腸、肝臓障害」、高濃度「反射機能喪失、感覚麻痺、呼吸停止」
12.消毒副生成物: トリハロメタンなど水を塩素消毒すると発生する物質。発がん性を持つ。
13.亜鉛: 高濃度「腹痛、嘔吐、下痢」
14.: 慢性中毒は無い(外に排出される)
15.マンガン: 過剰摂取で「倦怠感、頭痛、不眠、言語不明瞭」

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