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衛生器具について

トイレやバスタブ、厨房の流し台など何かを水で洗浄して排水する器具を衛生器具といいます。衛生器具は下記があります。

1.給水器具
 1-1.給水栓
 1-2.洗浄弁
 1-3.ボールタップ
2.水受け容器
 2-1.流し台
 2-2.便器
 2-3.浴槽
3.排水器具
 3-1.排水金具
 3-2.トラップ
 3-3.床排水口

この中で、2-2の便器に関して水を流す部分(&水を溜めるトラップ)の構造によって、いくつか種類が分かれます。

1.洗い落とし式: 古い洋式トイレ、水の落差で水を流す、シンプル・安い、水溜まりが少ない、汚れやすい
2.洗い出し式: 俗に言うところの和式便所、臭いが拡散しやすい
3.サイホン式: 水溜まりは中くらいの量でサイホン式に水を吸い込む
4.サイホンゼット式: Z型の穴になっていて、サイホン式よりも強い力で吸い込む、汚れにくく、臭いがしにくい
5.ブローアウト式: Z型の穴から洗浄水を強力に噴出して排出、汚れにくく、臭いがしにくい、洗浄音がうるさい
6.サイホンボルテックス式: 水タンクと便器が一体型の高級トイレ、汚れにくく、臭いがしにくい、音も静か、ただ高いのと部分修繕ができない

トイレの故障はいくつかありますが、水がずっと流れ続ける場合はボールタップが劣化しているか、止水栓(開閉ねじ)が締めすぎてオーバーフロー管から水が抜けにくくなっています。

逆に流れる水が少ない場合は、止水栓が開き過ぎて、供給する水の量よりも排出する水が多くなってしまい水タンクの水が少なくなっている可能性があります。

大便を流す上で必要な水圧は、70kPaで、流す水の量は10秒に15Lは必要です。(小の場合は5Lになります。)

トイレ以外の水受け容器として、2-1の流し台、洗面台があります。洗面器で重要なのが、大気開放です。蛇口から出る水が一旦大気に排出されて、洗面所が満タン(あふれ縁)になっても蛇口にはつかないことが重要です。(これによって逆流を防ぎます。)この空間を吐水口空間と呼びます。

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