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阻集器について

排水において、排水の種類によってはそのまま下水道に流してしまうと有害だったり危険な物質が含まれてしまう、もしくは配管が詰まってしまう事があります。それを防ぐ為に、「阻集器」と呼ばれるろ過装置があります。家庭でもよく見るのが、浴室にある網状のヘアキャッチャーです。

その他にも下記の阻集器が挙げられます。

1.グリース阻集器(グリーストラップ): 厨房に設置。回収した廃棄物は産業廃棄物処理、トラップの封水は10cm以上にする
2.ガソリントラップ: ガソリンスタンドに設置。ガソリンを分離・収集する、通気管は大気開放する
3.プラスタ阻集器: 歯科技工などの石膏が出る場所に設置
4.砂阻集器: 工場や建築現場で設置。土砂やセメントの分離・収集する、トラップの封水は15cm以上にする
5.ヘアキャッチャー: 浴室の髪の毛の分離・収集をする

飲食店で利用されるグリーストラップにおいては、場所ごとに清掃タイミングが決まっています。

1.バスケット(最初の網): 毎日1回
2.グリース(槽内の浮上油脂): 1週間に1回
3.槽内全体の高圧洗浄: 1ヵ月に1回

阻集器は当然汚れが溜まりやすいので、頻繁にゴミ除去、高圧洗浄が必要となりますが、通常の排水の配管においても定期的な洗浄は必要となります。特に浴室からの配管であればヘアキャッチャーを利用していても、髪の毛やプラスチックの小さなゴミが配管に入ってしまう事も多く、つまりの原因となります。そこで下記の洗浄方法を定期的に行います。

1.スネークワイヤ―: ワイヤーを配管に通して詰まったゴミを取る方法(排水横管で25mまで、立て管で20mまで)
2.高圧洗浄: 最もよく利用される洗浄方法、5~30MPaの高圧噴射で配管を洗浄
3.ロッド: ロッドを繋ぎ合わせて、ワイヤーのようにゴミを取る方法
4.ウォーターラム: 水と共に圧縮空気を放出して衝撃で配管のつまりを取る方法

配管の洗浄に関しては、建物によっても変わりますが、弊社のお客様であるホテルの場合は1年に2回ほどは定期的に高圧洗浄処理させて頂いております。(1年に1回は最低でもしておいた方が良いです。)

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