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換気量の計算

前回、換気方法として「自然換気」と「機械換気」について紹介しました。
以前、「室内の在室している人ひとり当たり【30㎥/人・h】以上の換気量」が必要(30㎥÷在室密度)と紹介しましたが、機械換気の時の換気量はどう計算するのでしょうか。

機械換気の際は、

【在室密度からの算出】
・有効換気量(㎥/h)=20㎥÷在室密度(一人当たり専有面積/床面積)
・1時間あたりの必要換気量(㎥/h)=有効換気量(㎥/h)×換気回数(回/h)

【CO2発生量からの算出】
・1時間あたりの必要換気量(㎥/h)=室内でのCO2発生量(㎥/h)÷{CO2許容濃度(0.1%)-外気に含まれるCO2濃度(約0.04%)}

と計算されます。在室密度からの算出の20㎥は成人一人当たりの1時間あたりの二酸化炭素排出量から出されています。

また、前回の記事で紹介したように、機械換気を使った3種類の方法として、第一種機械換気、第二種機械換気、第三種機械換気があったと思いますが、第二種(キレイな部屋系)や第三種(汚い部屋系)といった特殊換気の場合は、空気が混合しないように、換気が一方通行になるようになっています。

そうした換気の方式を「整流方式」といいます。整流方式には第二種や第三種といった換気方法以外にも「置換換気方式」といって、室温よりも低い温度の新鮮な空気を床面下部の窓から供給し、天井近くの上部窓から汚れた空気を排出する方法もあります。

一方で、普通の事務所などの換気の場合は、キレイな空気と汚れた空気が混ぜこぜになっている換気なので、「混合方式」と呼ばれます。

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