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地域冷暖房方式とは

先に紹介した「熱源設備」の冷凍機やボイラ、それを補助する冷却塔や蓄熱槽など、建物の空調に非常に効率的ではありますが、一つ一つの設備はかなり大きい為、建物ごとに作るのはコストと場所を取ってしまうのが現実です。

そこで、ビルが密集した地域などで「地域冷暖房方式」として、複数の建築物に熱供給を行う大型の冷暖房プラントを公共の補助を用いてつくる方式があります。

地域単位で集中的・効率的に熱源を運転することでエネルギー利用効率が高まり、排熱も有効活用できます。下水処理施設やゴミ処理施設などの廃熱を利用して、温水プールに活用したりしています。

地域冷暖房方式のメリットとしては、

1.大気汚染防止の公害防止対策を取られた、高効率の大型機器による集中熱源によって環境負荷の低減効果が大
2.ゴミ処理の廃熱や未利用エネルギーの活用ができ省エネ
3.各建築物の最大負荷の時間はズレる為、熱源プラントの設備容量は建物毎に作る合計よりも小さくできる

一方、大変な部分(デメリット)で言うと、

1.熱源プラントから熱媒体を各建物に供給する地域配管が必要となる為、その為のスペースとコストがかかる
2.「設備の能力が21GJ/h以上」×「不特定多数の需要家に熱供給」の場合、経済産業大臣に「熱供給事業」としての許認可が必要

という点があります。

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