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5.202019
室内で必要な空調負荷
夏場は、外気の暑さで室内が暑くなり、冬場は外気の寒さで室内が寒くなります。なので、室内を適温・適湿度にするためには、空調をつける必要があります。
その空調の負荷を計算する上で、理解しておかなければいけないことが、「熱を発しているもの」と「熱を下げるもの」です。殆どは「熱を発しているもの」になります。例えば、照明、人、外気、装置などです。外気に関しては、冬場は「熱を下げるもの」に変わります。
室内における空調に必要なエネルギー(負荷)は下記のように計算されます。
冷房の空調負荷=(熱を発するものの総和)-(熱を下げるものの総和)
暖房の空調負荷=(熱を下げるものの総和)-(熱を発するものの総和)
室内の温度を変化させる「熱を発するもの」や「熱を下げるもの」の項目は下記にまとめられます。
1.貫流負荷
2.日射負荷
3.照明負荷
4.人体負荷
5.すきま風負荷
6.間欠空調による蓄熱負荷
7.外気負荷
8.再熱負荷
9.ファン発熱負荷
10.ダクト負荷
11.再熱負荷
12.配管貫流負荷
13.ポンプ発熱負荷
14.装置蓄熱負荷
1の「貫流負荷」(建物など構造体を貫通して伝わる熱量)から6の「間欠空調による蓄熱負荷」までは、室内で発生する熱量の為、この部分の必要な空調エネルギーを「室内負荷」と言います。
その室内負荷に外気である7の「外気負荷」から11の「再熱負荷」まで足した部分での必要な空調エネルギーを「空調機負荷」と言います。
更に、その空調機負荷に12の「配管貫流負荷」から14の「装置蓄熱負荷」まで足した部分での必要な空調エネルギーを「熱源機負荷」と言います。
なので、必要となる空調エネルギーの大きさ順は、「熱源機負荷」>「空調機負荷」>「室内負荷」になります。