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空調設備の構造

室内の空調をする為の設備を「空調設備」と言います(他に空気調和設備とも言います)が、その構造は大きく下記の4つに分解されます。

1.熱源設備: ボイラ、冷凍機
電気やガス・油などの燃料を使い、冷暖房や給湯等に使う熱に変換し供給する設備
2.空調機設備: 空調機本体、エアハンドリングユニット
ケーシング(枠)の中に、冷凍機・送風機・熱交換器・加湿器・エアフィルタを並べた設備
3.熱搬送設備: ダクト、ポンプ
熱源と空間を行う目的の場所の間を配管(ダクト)などを通じて熱媒を送り熱エネルギーを移動させる設備
4.自動制御設備
温度、湿度などを自動でコントロールする機器

暖めたり、冷やしたりする元となるのが、「1.熱源設備」です。そして、それを通じて媒介となる空気を作るのが「2.空調機設備」になります。更に、そこで作られた媒介の空気を室内に運ぶ為に通る配管が「3.熱搬送設備」になり、室内の温度や湿度を測定してフィードバックかける機器が「4.自動制御設備」になります。

通常の一軒家やマンションなどでは、「エアコン」と呼ばれる個別空調が使われる事が多いと思います。ベランダに室外機が置かれて、リモコンで室内の温度を調整します。

一方、ホテルや映画館など特定建築物に該当する大型の建物の場合は、個別空調が難しい為、「中央方式空気調和設備」と呼ばれる個別空調ではないセントラル空調が良く用いられます。

中央方式空気調和設備は、下記の7つの種類があります。

1.定風量単一ダクト方式
2.変風量単一ダクト方式
3.二重ダクト方式
4.ダクト併用ファンコイルユニット方式
5.床吹き出し方式
6.放射冷暖房方式
7.低温冷風空調システム

各方式については次回以降、個別に詳しく見ていきたいと思います。

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