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騒音の計算における考え方

前回、流体に関して計算するときの原理について解説しました。
今回は計算繋がりで、「騒音」に関する計算の仕方を紹介したいと思います。

騒音はdb(デシベル)という単位で測定され、大きいものだと飛行機のエンジンの傍で120db、地下鉄の車内で80db、静かな事務所で50db、図書館で40dbくらいになります。

騒音は数値が大きくなってしまうため、対数関数で計算されます。また、同じ騒音値のもの(機械など)が複数増えれば増えるほど、音は共振されて大きくなります。逆に騒音値が大きく異なるものがあっても共振されにくく、音が大きくはなりません。1+1=2にならないのです。

例えば、80dbの騒音を出す同じ機械が10個あったとしたら、共振されて下記の騒音値になります。

合成騒音値=80db+10×log10・10=80+10×1=90db

80dbの騒音を出す機械が2個であれば、共振されて下記の騒音値になります。

合成騒音値=80db+10×log10・2=80+10×0.3010=83db

騒音値が異なる機械の場合、例えば80dbと89dbの機械がそれぞれ1個あれば、合成騒音値は下記のようになります。

89db-80db=9db
9db=10×log10・X
X=8
⇒80dbの機械が8台+1台ある場合を計算すればOK
合成騒音値=80db+10×log10・9=80+10×3×log10・2=80+30×0.301=89.03db

つまり、89dbの機械が1台ある時と殆ど変わらないという事になります。

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