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床の種類と清掃方法

床の清掃についは、その床の素材によって清掃方法を変えなければいけません。

唯一、真空掃除機に関してはどの床においても殆ど適用できますが、床の素材によっては掃除機だけでは汚れを取ることが出来ない場合もあります。逆に、通常の洗剤を使うと変色してしまう床材などもありますので、まずは床の素材種類と特徴を理解しておく必要があります。

1.弾性床材
 1-1.リノリウム: アルカリ性洗剤 × 水 × (清掃する際、最も慎重に行うべき床)
 1-2.塩化ビニル: 剥離剤 〇 洗剤 〇 (頑丈)
 1-3.ゴム: アルカリ性洗剤 ×
 1-4.アスファルト: 水 〇 溶剤 ×

2.硬性床材
 2-1.大理石: アルカリ性洗剤 × 酸性洗剤 ×
 2-2.花崗岩: アルカリ性洗剤 〇 酸性洗剤 〇 ※ただし大理石と同じように扱うべき 油 〇 熱 ×
 2-3.テラゾー(人工大理石): 酸性洗剤 ×
 2-4.モルタル・コンクリート: 酸性洗剤 ×
 2-5.セラミック: アルカリ性洗剤 〇 酸性洗剤 〇 (頑丈)

3.カーペット: 他の床よりも清掃はしにくい

床の種類によって使える洗剤が限られることが分かります。
上記を踏まえて、どのような清掃方法をすればよいかを下記に挙げます。

1.ウェットメンテナンス: 掃除機、拭き掃除
【弾性床材 〇 硬性床材 〇 カーペット 〇】
 1-1.カーペットスイーパ: カーペットの繊維についているゴミを除去しやすい
 1-2.アップライト型掃除機: カーペットの奥に入ったゴミを取る
 1-3.カーペット用ポリッシャー: カーペット表面の洗浄、パイルを傷める可能性あり
 1-4.ローラブラシ付ポリッシャー: カーペット表面の洗浄、パイルを傷めにくい
 1-5.エクストラクター(噴射吸引式): カーペット内部の洗浄、染み込んだ汚れを取る
 1-6.スチーム洗浄機: 高温の水蒸気で洗浄、乾きやすい

2.ドライメンテナンス: ワックスがけ(ワックス剥離)
【弾性床材 ◎ 硬性床材 △ カーペット ×】
 2-1.スプレーバフ: 洗浄つや出し液をスプレーしながら、赤パッド(白パッドの次に細かい)で磨く
 2-2.ドライバフ: ほこりや砂を除去した後、何もつけていない白パッド(最も細かい)で磨く(光沢を出す)
 2-3.スプレークリーニング: 汚れや傷が内側に入っている場合は、洗浄スプレーをしながら、緑・青パッド(少し粗目)で磨き、浅いワックス層を剥がした後、フロアーポリッシュでワックスがけして仕上げる

ドライメンテナンス(ワックスがけ)は美観予防的にもウェットメンテナンスよりも効果的ですが、専用のポリッシャーが必要になることと、床材の熱の影響を考慮しておく必要があります。

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