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温度計と気体測定計

これまでは空気環境を「作り出す」装置について詳しくみていきましたが、今回は空気環境を「測定する」装置について見ていきます。

空気の一つの要素は「温度」です。温度を測定する温度計も色々な種類があります。

1.液体封入ガラス管温度計: 普通の温度計(アルコールや水銀が中で膨張する仕組み)
2.バイメタル温度計: 金属の膨張を利用した温度計(丸い計測値に金属の棒が飛び出している感じ)
3.電気抵抗温度計: 金属の電気抵抗を利用した温度計(白金線を利用する。調理温度計などによく使われる)
4.熱電対温度計: 2種類の金属線による熱起電力の変化量を利用した温度計

3や4の温度計は1や2の温度計よりも制度が高いです。室内の温度を正確に測るには、温度計の周りに周囲の温度と異なる壁がない(熱放射の影響)、人間(体温や呼気)が近くにいないなどの状態で測る必要があります。

空気環境は「温度」以外にも、「二酸化炭素」などの空気の構成物質濃度が変わってきます。各構成物質を測定する方法を下記にまとめます。

1.一酸化炭素: 検知管法、定電位電解法、ガスクロマトグラフ法
2.酸素: ポーラグラフ法、ガルバニ電池法
3.二酸化炭素: 検知管法、非分散型赤外線吸収法、ガスクロマトグラフ法
4.窒素酸化物: ザルツマン法、化学発光法、フィルタバッジ法
5.硫黄酸化物: 紫外線蛍光法、溶液導電率法
6.臭気: 官能試験、オルファクトメータ法
7.ダニアレルゲン: エライザ法
8.オゾン: 検知管法、紫外線吸収法、化学発光法
9.放射線: シンチレーション検出器
10.アスベスト: X線回折分析法、光学顕微鏡法、赤外線吸収スペクトル法
11.花粉アレルゲン: 表面プラズモン共鳴法
12.浮遊微生物: 培地法、フィルタ法、衝突法、ATP法
13.換気量: トレーサガス減衰法、直接風量測定法、二酸化炭素濃度減衰法
14.浮遊粉塵: ローポリウムエアサンプラ、デジタル光散乱型粉じん計、圧電天秤法
15.ラドン: パッシブ法、アクティブ法

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