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保健所ってどんな役割?

先の「建物管理が出来ているか、チェックはされるのか?」の記事の中にも書きましたが、建物管理において、実際に立ち入り検査などでチェックに来られる方は担当エリアの「保健所」の職員の方になります。

では、その保健所とはどんな役割を持っているのでしょうか。
それを知っておけば、建物管理する上でもどんな点に注意して管理すれば良いかが良く分かってきます。

まず、保健所は下記の「地域保健法」という法律によって、設置が定められています。

地域保健対策の推進に関する基本指針、保健所の設置その他地域保健対策の推進に関し基本となる事項を定めることにより、母子保健法(昭和四十年法律第百四十一号)その他の地域保健対策に関する法律による対策が地域において総合的に推進されることを確保し、もつて地域住民の健康の保持及び増進に寄与することを目的とする

法律ならではの、言葉が冗長で何を言っているか良く分からない部分は多いですが、つまりは母子を含めた人の健康を推進する為、実働部隊としての保健所を設置しますと理解できます。

建物管理という意味では、「ビル管理法」に保健所の役割について下記の形で明記されています。

1.多数の者が使用し、又は利用する建築物の維持管理について、環境衛生上の正しい知識の普及を図る
2.多数の者が使用し、又は利用する建築物の維持管理について、環境衛生上の相談に応じ、及び環境衛生上必要な指導を行う

つまり、建物内での環境が人の健康に及ぼす内容については、保健所の方がエキスパートなので、色々と教えて貰えるという事になります。その建築物に関してのエキスパートが「環境衛生監視委員」と呼ばれ、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」に基づきしっかりとチェックしてくれます。

建物内の衛生チェック以外にも、保健所では下記の役割を担っています。

1.地域保健の思想の普及及び向上
2.人口動態他地域保健の統計
3.栄養の改善及び食品衛生
4.下水道、廃棄物、清掃環境の衛生
5.医事及び薬事
6.保健師に関する事項
7.公共医療事業の向上及び増進
8.母性及び乳幼児並びに老人の保健
9.伝染病その他の疾病の予防
10.衛生上の試験及び検査
11.地域住民の健康の保持及び増進
12.住宅の衛生に関する業務

建物管理の【空気】【水】【清掃】【害虫防除】以外にも、【母子】【医療】【薬】【伝染病】など幅広く、地域の人々の健康維持・増進に関して対応しています。

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