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5.62019
建物内の消毒について
保健所の定期的な立ち入り検査の際に、最近よく言われるのが「消毒」についてです。ドアノブなど多くの人が触れる部分に関しては、定期的に消毒・殺菌の対策をするように求められます。
そもそも「消毒」とは何かというと、
身体の外において病原微生物を殺滅するか、その発育能力を失わせる、もしくは人に疫病を起こさない程度に生存数を減少させることによって感染の機会を取り除くこと
つまり、毒を消すということなので、病原性を持つものを殺すということになります。
毒以外も殺すとなると、「滅菌」と言われます。
消毒の方法は主に4つの方法があります。
1.焼却
2.薬(消毒剤)
3.煮沸: 100℃の沸騰したお湯に30分つける
4.蒸気: 100℃以上の蒸気に1時間以上さらす
2の「消毒剤」は具体的に下記が挙げられます。
1.クレゾール: 対象は幅広い。芽胞・ウィルスには無効
2.次亜塩素酸ナトリウム: 水回り・ゴミ系が対象。細菌・ウィルスに有効だが芽胞には効果が薄い
3.ホルマリン: 服や寝具、ガラスが対象。ホルムアルデヒドの水溶液、高濃度だと非常に有害だが、希釈すれば消毒になる。ただ、それでも刺激が強く、手指を消毒することはできない。全ての微生物に有効
4.逆性石鹸: 手指、ガラス、金属が対象。通常の洗剤は陰イオン界面活性剤に対して、逆性石鹸は陽イオン界面活性剤。結核菌、ウィルスには無効。
5.消毒用エタノール: 手指、皮膚、医療器具が対象。建物の入り口や受付などに設置されている。芽胞、一部のウィルスには無効。
6.酸化エチレン: 医療機関などでガス滅菌するのに使用される
1のクレゾールは対象は幅広いですが、臭いがあるため、食器などの飲食物関連には適していません。