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建物における基本知識

建物の基本知識として、下記の専門用語があります。

1.コア: 便所、EV、階段などの共用施設(構造用耐力壁を集約)
2.レンタブル比: 収益部分の面積÷延べ床面積
3.建蔽率: 建築面積÷敷地面積(建物が建っている土地の面積)
4.容積率: 延べ床面積÷敷地面積

まず、1の「コア」ですが、タイプとして下記の3つがあります。

1.片寄せコア: 建物の隅に集中。高層建築物には不適
2.センターコア: 中央にEVや階段などを集中。高層建築物はこの形
3.複数コア: 何ヵ所か分散させた形。避難階段は複数配置でき防災上理想

次に、2の「レンタブル比」は建物の全体(延べ床)面積の中で収益(事業)に関わる部分の面積の割合を示します。帳簿で言う所の営業利益率といったところです。

3と4の「建蔽率」「容積率」は、不動産関連ではよく聞く単語かと思います。建蔽率は、建物と土地を上から見た時の建物面積(軒やひさしの飛び出た部分は、1mマイナスして計算)の比率を指します。一方、容積率は各階数(フロア)の面積を全て足した延べ床面積が土地の面積(敷地面積)と比べてどれくらいあるかの比率を指します。

また、建物の「高さ制限」というものがあります。京都で景観上の問題で高さ制限されていることは有名かと思います。高さ制限には下記の5つの要素があります。

1.絶対高さ
2.道路からの高さ
3.隣地境界からの高さ
4.北側からの高さ
5.日影による中高層建築物の高さ

また実際に建物を建築するときの作業工程としては、下記の4つの工事でつくっていきます。

1.仮設工事
2.地業: 土工事、山留工事、基礎工事
3.躯体工事: 型枠工事、コンクリート工事、鉄筋工事、鉄骨工事、木工事
4.仕上げ工事: 屋根工事、防水工事、タイル工事、左官工事、塗装工事、金属工事、建具工事、ガラス工事、内外装工事

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