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8.292019
蚊の生態と防除
建物内・外ともに発生する厄介な害虫の一つが「蚊」です。
蚊に刺されるとかゆみ(アレルギー反応)が起きます。更に恐いのが蚊を媒介として感染症にかかってしまうことです。日本脳炎やデング熱などが有名です。
蚊の種類と各生態を整理します。
【建物内で発生する蚊】
1.チカイエカ
-発生場所: ビル内の浄化槽など暗い場所でも発生
-外見: アカイエカとほぼ同じ
-吸血: 産卵時は吸血しない、その後吸血する
-活動時期: 冬でも活動
-感染症: 特になし
【建物外で発生する蚊】
1.アカイエカ
-発生場所: 下水溝やどぶ川(汚い場所を好む)
-外見: チカイエカとほぼ同じ
-吸血: 鶏や野鳥にも吸血する
-活動時期: 秋から冬にかけて冬眠する
-感染症: 特になし2.コガタアカイエカ
-発生場所: 水田
-吸血: 夜に吸血する
-感染症: 日本脳炎3.ヒトスジシマカ
-発生場所: 公園や墓地の日陰、屋外の空き缶のたまり水など
-外見: 白黒のしましま
-吸血: 昼間に吸血する、刺されると非常にかゆい
-感染症: デング熱4.シナハマダラカ
-発生場所: 水田や沼
-吸血: 夜に活動
-感染症: マラリア原虫
上記の蚊を防除する方法は下記の3種類があります。
1.残留処理: 壁に有機りん剤やピレスロイド剤を散布
2.煙霧・ULV(高濃度少量散布)処理: ジクロルボスやピレスロイド剤を噴霧する(空気中に撒く為、一時的な効果)
3.蒸散処理: ジクロルボス樹脂蒸散剤をつるす(2~3ヵ月効果がある)
チカイエカは建物内で発生するため、発生場所となる排水槽を柄杓ですくった水の中にどれだけ幼虫がいるかをチェックします。また、有機りん剤や浮遊粉剤を撒くと幼虫対策になります。ただ浄化槽では浄化微生物に影響してしまうので、油剤やオルソ剤は使えません。