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4.242019
耳で聞こえる音の強弱
これまで、建物内の空気による身体への影響についてまとめてきましたが、今回は「音」について書きたいと思います。
そもそも「音」というものは、空気の振動波が伝わることで、耳の中が振動し、人が「音」として聞こえています。
振動波のため、周波数や振幅によって波の性質が変わります。
人が聞こえる音は、周波数が20~20,000Hzの範囲だけになります。
また面白いのが、音の大きさは周波数によって変化するということです。
縦軸を音の大きさを感じるレベルを示す「音圧レベル」、横軸を「周波数」としたときの曲線を等ラウドネス曲線といいます。
同じ音の大きさでも耳で聞こえる大きさが周波数によって異なるのです。周波数の低い音は大きく感じ、4,000Hzまで周波数が上がっていくにつれて小さく感じていきます。4,000Hzを超えると、今度は逆に音が大きく感じるようになります。なので、人が最も心地よく聞こえる周波数の音は、4,000Hzの音になります。
また高齢になると、周波数の高い音から聞こえにくくなってきます。更に、男性の方が女性よりも聴力の低下が大きくなります。人の会話の音の周波数は、およそ90~4,000Hzの範囲になります。
人が音を聴くときに、聞き分けられる内容が「音の大きさ」「音の高さ」「音色」になります。
当然、ここに騒音は含まれず、楽音と呼ばれる心地よい音に限定されます。
騒音とは人が不快、邪魔だと感じる音の事です。
一方、雑音というのは振幅や周波数が不規則に変動する音の事を指し、例えば風や波の音は雑音になります。電車の走行音などは不快に思えば騒音ですし、そうでなければ雑音となります。