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8.142019
清掃用具や専用機械
清掃の品質において重要なことは人の管理と紹介しましたが、同様に道具選択の知識も必要になります。場所やその材質によって最も適した清掃用具や専用機械があります。下記に紹介します。
1.カーペット
1-1.真空掃除機、アップライト型掃除機(ダイソンなど)、カーペットスイーパー【通常の除塵】
1-2.カーペット用ポリッシャー【表面の洗浄、パイルを傷める可能性あり】
1-3.ローラブラシ付ポリッシャー【表面の洗浄、パイルを傷めにくい】
1-4.エクストラクター(噴射吸引式)【内部の洗浄、染み込んだ汚れを取る】
1-5.スチーム洗浄機【高温の水蒸気で洗浄、乾きやすい】2.ビニルタイル床: 自動床洗浄機【洗剤洗浄と汚水の吸引、100万円以上の高価な機械】
3.玄関ホール: T字モップ(水拭き)
4.ガラス(窓、扉): スクイジー(水切り)
5.外壁、配管洗浄: 高圧洗浄機
6.トイレ: プランジャー(すっぽん)、ゴム手袋
1-1の真空掃除機が一番分かりやすいと思いますが、業務用の掃除機はポット型と呼ばれる円筒型の吸引機になります。吸引機の内部に低圧域を作り、ほこりを吸い込みます。通常、コード式を用います。
水も吸い込む乾湿両用掃除機のタイプは、汚水を掃除機内のタンクに溜めて、排気をモータにいかないように設計されています。
ポット型ではないアップライト型の掃除機は風量も大きい為、カーペットの埃を吸い込むのに適しています。ダイソンの掃除機などがその例です。回転ブラシで床を掃きながら、埃を吸い込んでいきます。
1-2のポリッシャーは、現場で使い慣れていないと直ぐには使いこなせません。またビニルタイル用のポリッシャーとカーペット用のポリッシャーは若干異なり、カーペット用は繊維を傷めないように低回転になっています。
ブラシが回転して洗剤がカーペットと共に発泡し、洗浄されます。カーペット用とはいえ、ウールのカーペットは傷めやすいので化学繊維のカーペットでの利用が推奨されています。1-3のローラブラシ付のものは、ウールのカーペットにも適用可能です。
一方、ビニルタイル用のポリッシャーの場合は、パッド(滑らかな床用)やブラシ(凹凸のある床用)が1分間に150~300回転して、床面を磨きます。パッドは白(磨き)→赤→青(表面の洗浄)→緑→茶→黒(ワックスの剥離)と徐々に粗い目になっていき、用途も変わります。ブラシは直径20~50cm程度の円形でナイロン繊維がフサフサしています。
1-4のエクストラクターは、通称リンサーともいいますが、先端のノズルから洗浄液を大量に噴射して、直ぐに吸引する洗浄機になります。これによってカーペットの繊維内部の汚れも取ることができます。例えば、吐瀉物や粉末材などがまき散らされた場合、ポリッシャーでは内部の汚れまでは取れませんので、この機械を使用します。また、洗浄液を水や温水にしておけば、洗浄剤が残ったカーペットを洗うことにも使用できます。