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8.152019
洗剤とワックス
清掃で道具と同様に使用するのが、「洗剤」です。洗剤を適切に選択し、使用する上で知っておくべきことは「汚れの酸性・アルカリ性の種類」です。汚れを2種類に大別すると、
1.酸性の汚れ: 油・タンパク質・炭水化物の汚れ(例.食器、服、浴室の皮脂汚れ)
2.アルカリ性の汚れ: 水垢、尿石、錆(例.トイレの汚れ、水道周りの青錆)
になります。それに対して、対応する洗剤が下記になります。
1.界面活性剤: 親水性と親油性(疎水性)を持つ界面活性剤が油と水(硬水もOK)を混ぜ合わせて汚れを流すことができます。洗濯洗剤やカーペット用洗剤で多く使われます。(アルカリ性や中性)
1-1.陰イオン系活性剤
1-2.陽イオン系活性剤
1-3.両性系活性剤
1-4.非イオン系活性剤
2.助剤: 界面活性剤のサポート剤。ただし助剤のリン酸塩が排水による湖沼の富栄養化をもたらしたため、現在は使用されていない。
3.アルカリ性洗剤: 酸性の汚れを取る、界面活性剤よりも強力
3-1.弱~中: バスマジックリンなど(表面洗剤はバスマジックリン等を薄めてつけて拭けばOK)
3-2.強: 次亜塩素酸ナトリウム、ハイターなど(手の油脂も溶かしてしまうので、注意が必要)
4.酸性洗剤: あまり売っていない、トイレのサンポールなど(大理石や人工大理石であるテラゾーなどに使うと酸性雨と同じように溶ける、ハイターと混ぜると塩素ガスが発生して危険)
5.万能洗剤: アルカリ性洗剤を調整した(ケイ酸塩の助剤入り)洗剤、どこでも使えるが効果は用途別に作られているバスマジックリンよりもコスパが低い
床の美観維持に使う特殊剤として、「ワックス」があります。ワックスをする前に必要なことが「剥離」です。つまり古くなったワックスをキレイに剥がす作業が必要です。
その際に使うのが「剥離剤」になります。剥離剤は溶剤の主成分に界面活性剤などの添加物を加えたものです。ゴム系の床やリノリウム系の床に使用すると変色してひび割れを起こしてしまうので使用できません。剥離剤はしっかりと取りきらないといけない為、剥離剤の後は十分にすすぎ洗いが必要になります。
剥離をしたらワックスをかけます。ワックス(フロアーフィニッシュと呼びます。)の種類は下記になります。
1.フロアーポリッシュ: 物理的・化学的に容器に除去できるタイプ(ろう状のワックスタイプと水性ポリマータイプがある)
1-1.油性
1-2.水性
1-3.乳化性
2.フロアーシーラー: 物理的・化学的に容易に除去できないタイプ
3.フロアーオイル: 木材系の床に使用(学校の教室など)