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排水管について①

ここまで、「給水」や「給湯」といった上水と呼ばれる綺麗な水の流れについて主に紹介しました。給水や給湯で使用された水は下水道に排水されます。今回から、建物内で排水される流れについて整理していきたいと思います。

大きくは雨水などの「雑排水」と建物内で人によって利用・排出された「汚水」に分かれます。雑排水と汚水を別々の管で下水道に繋げば、「分流式排水方式」と呼び、途中で合流させれば「合流式排水方式」と呼ばれます。

1.雨水
 1-1.雨水管↓
 1-2.泥だめ
 1-3.下水道→

2.トイレ、洗面所などの汚水
 2-1.器具排水管↓
 2-2.トラップ→: 二重トラップは厳禁(設計ミスで起こりやすい)
 2-3.フロアの地面下に排水横枝管→(ちょっと斜めに※)
 2-4.排水立て管↓(並列して臭気を逃がすための通気立て管↑): 上部下部とも同じ管径にする、45°を超えるオフセット(曲げ)をする場合はその上下60cm以内に排水横枝管をつけては×
 2-5.大曲りベンド↓→
 2-6.排水横主管(ちょっと斜めに※)→: 排水立て管から一気に横に曲がっている為、水流的に立て管が曲げられた底部から3m以内はそのまま真っ直ぐに設計すること
 2-7.インバートます
 2-8.下水道→

排水管は大きくは、横向きに流れる「排水横引き管」(排水横枝管、排水横主管)と「排水立て管」に分かれます。排水横引き管では、排水が滞留しないように、上記にも「ちょっと斜めに※」と書いてあるように、下記の形で管径が小さいものは特に勾配をつけるようにします。水流も0.6~1.5m/sの流速があるように調整しなければいけません。

1.管径65mm以下: 1/50以上の勾配
2.管径75~100mm: 1/100以上の勾配
3.管径125mm: 1/150以上の勾配
4.管径150mm以上: 1/200以上の勾配

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