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5.132019
室内空気環境の変遷
室内の空気環境は、50年前から比べると大きく変動しています。
50年前、空気環境の不適合率が最も高かったのは、「浮遊粉塵」です。約60%程の建物で不適合状態でした。原因としては、室内での「タバコ」や空気清浄機などの空調が無かったことによります。
昔はオフィスのデスクやバス、電車、病院、職員室など今では考えられませんが、どこでも自由に喫煙できる状態で、室内の空気環境は悪かったと言えます。今では、エアフィルターの高性能化や空気清浄機も置かれ、浮遊粉塵の不適合率はほぼ0に近くなっています。
一方、50年前からそれほど改善されていないものがあります。それは「相対湿度」です。
また、50年前よりも悪化しているものもあります。それは「二酸化炭素」です。二酸化炭素が高くなってしまう原因としては、大きく「設備」と「運用」の2つの問題になります。
設備の問題で言えば、
・外気取り入れセンサーが壊れている
・送風機のVベルトが緩んでいる、外れている
・燃焼物の排気口が空気取り入れ口に近いところに設置されている
・防火ダンパーが閉鎖されている
運用の問題で言えば、
・外気の取入れ量を少なく絞りすぎている(省エネ対策の為)
・建物内に(残業者など)人がいるにも関わらず、時間通りに一括で空調が停まってしまう
また、平成23年3月11日に起きた「東日本大震災」の影響で、平成23年以降は節電調整(夏場のエアコンを抑える等)によって「温度」の不適合率も上がってきております。