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エアハンドリングユニットとは

空調設備を構成する下記の5つの内、「熱源設備」について紹介してきましたので、今回から「2.空調機設備」の紹介をしたいと思います。

1.熱源設備: ボイラ、冷凍機
電気やガス・油などの燃料を使い、冷暖房や給湯等に使う熱に変換し供給する設備
2.空調機設備: 空調機本体、エアハンドリングユニット
ケーシング(枠)の中に、冷凍機・送風機・熱交換器・加湿器・エアフィルタを並べた設備
3.熱搬送設備: ダクト、ポンプ
熱源と空間を行う目的の場所の間を配管(ダクト)などを通じて熱媒を送り熱エネルギーを移動させる設備
4.自動制御設備
温度、湿度などを自動でコントロールする機器

「2.空調機設備」には下記の2種類があります。両者ともに「熱源設備」は持たず、外部から冷温水や蒸気を取り込んで熱源の代わりにします。また湿度を適正にしたり、フィルターでキレイ(空気清浄)にして風を送り込む役割を果たします。

1.エアハンドリングユニット(AHU)
2.ファンコイルユニット(FCU)

1の「エアハンドリングユニット」の構成は、箱であるケーシング(ケース)+電動機が置かれて、「エアフィルタ(乾式フィルタ)」→「空気冷却器(冷水コイル)」→「空気加熱器(温水コイル or 蒸気コイル)」→「加湿器」→「エリミネーター(水滴を除去する)」→「送風機(シロッコファン)」の順番で空気が送り込まれるように出来ています。

形としては大きなもので壁面設置型もあれば、コンパクトな天井隠蔽型もあります。空気冷却器や空気加熱器に用いられるコイルは、プレートフィンコイルと呼ばれる伝熱管が良く使われます。

冷却コイル(空気冷却器)には、5~7℃の冷水が流され、温水コイル(空気加熱器)には40~60℃の温水が流されます。コイルの下には、結露した水を受ける為の容器であるドレンパンが設置されています。

また、コイルの上部にはエア抜き用のキャップが取り付けられています。送風機は、最近のマンションの換気扇にあるプロペラタイプではない円筒型の多翼送風機(シロッコファン)が使われます。

エアハンドリングユニットの筐体としてのケーシングは、鋼板で出来ており、断熱材として発泡のウレタンフォームが入ったサンドイッチ構造の外装パネルになっています。

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