BLOG

火災と避難

建物内でもし火災が起きてしまったら、建物内にいる人達は全員避難しなければいけません。
避難する上で重要な避難計画が下記になります。

1.2方向避難の確保: 避難経路が失われないように行き止まりがないようにする
2.単純明快な避難経路: どこに非常階段があるか分からない作りにしない
3.安全区画・避難施設の設置: 廊下・非常階段などの設置
4.避難動線と日常動線を一致させる: 非常時に深く考えないでも避難できるようにする
5.弱者に配慮した避難計画: バルコニー、手すり、スロープなどの設置

避難の場合は、基本的にエレベータは使いません。なぜなら、停電したら閉じ込められてしまうリスクがあるからです。
そこで下記の避難施設や避難器具が用いられます。

1.避難施設: 廊下・避難階段・非常口(耐火・防火・防炎性能が必須)
 1-1.避難(非常)階段: 屋上・屋外に設置可能、直接地上まで降りる事ができる階段
 1-2.非常口: 避難の方向に開くように設定、映画館などは客席側から押したら開くように出口を設定
 1-3.事務室(Private)の出入口: 通路の避難の妨げにならないように内開きの設定
2.避難器具: 避難施設が火災や煙で使用不能の時に利用する器具
 2-1.すべり台
 2-2.避難はしご
 2-3.救助袋
 2-4.緩降機
 2-5.避難橋

避難施設や避難器具の他に、消防用の設備として「非常用進入口」があります。
ビルやホテルなどの窓に赤色の逆三角形のマークが貼ってあることがありますが、それが非常用進入口のマークになります。非常時に消防隊が外から建物に進入する為に使われます。これは建築基準法で定められていて、3階以上の建物では設置が義務になっています。(非常用エレベータがある場合は設置義務はない)

火災時以外にも地震の際も被害が大きい(崩壊の可能性がある)場合は外に避難した方が良いですが、転倒による怪我などを防ぐ為、まずはモノが落ちてこない場所で地震が落ち着くまで待機することが重要です。

地震はマグニチュードが1つ増える度にエネルギーが約32倍となります。マグニチュードとは地震のエネルギーの大きさを指します。震度は場所ごとの揺れの強さで、0→1→2→3→4→5弱→5強→6弱→6強→7の10段階で表現されます。ちなみに、東日本大震災のマグニチュードは9.0で、宮城県で最大震度7を観測されています。

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る