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モノの色と意味合い

人がモノを見る上で、「光」が重要という話をしてきましたが、光の波によってモノの有る無しだけでなくモノの「色」も認識ができるようになっています。
その「色」はどのような軸で違う色(色彩)と認識されているかというと、下記の3つの観点によります。

1.色相: 青、赤、緑、オレンジなどの色味
2.彩度: 色の鮮やかさ具合。彩度が低いと白、グレー、黒などモノトーン。彩度が高いとカラーなイメージ。
3.明度: 色の持つ明るさ具合。明度が低いと黒や青、明度が明るいと白や黄色に近づいていきます。

オレンジや黄色などの色合いを暖色系といい進出色(手前に進出して見える色)ともいわれます。
一方、青や緑などの色合いを寒色系といい後退色(後ろに後退して見える色)ともいいます。

こうした色を使って、人に伝えるデザインの代表例が「標識」です。標識は、遠くからでも容易に「禁止」「安全」などの指示内容が一目で認識できなければいけません。識別配色の主なものとして以下の「JIS安全色」があります。

1.赤色: 防火、停止、禁止
2.オレンジ・黄赤色: 危険
3.黄色: 注意
4.緑色: 安全、救護
5.青色: 指示、誘導
6.赤紫色: 放射能
7.白色: 通路

赤色は、「進入禁止」や「一時停止」などの標識でも良く使われています。オレンジ・黄赤色は、主に工事現場などで黒色の斜線と共にみる事ができます。黄色は「足下注意」や「落石注意」などの標識の色で使われています。緑色は、建物内で良く見るのが「非常口」などの誘導標識で使われています。青色は「一方通行」など矢印による方向指示で良く使われています。赤紫色は、「放射能」以外には使われていません。白色はそれだけだと、何も文字が読めない為、緑色と組み合わせて「安全通路」などの標識で使われています。

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